中村くんに引っ張られ付いてゆくのに必死になっているうち、 見える景色がどんどん変わっていって自分のいる場所がわからなくなってきた。 「ちょ…、 なにから逃げてるのか…、 わかんないけど…。 ここまで…きたらもう大丈夫じゃ …ないの?」 どうにかして彼を止めようと声をかける。 じゃないと私が死んでしまう! 学校の外は正門と駅との往復の道くらいしかわからない。 今みたいに裏門から出て全く知らない道を走るとほんと知らない世界。