えーっと、
間違ってる?
だとしてもどこが間違ってるかもわかんないんだけど?
ヤバイな。
そんな顔して見ないでほしいんですけど…。
「伊藤…さん…?」
「はい…?」
「正解ですけど…」
先生は不思議そうな顔したまま私に言う。
正解ならなんでそんな顔?
私が正解したってことが理解しがたいことなんでしょうか?
確かに、
そうかもしれませんが?
「でも、この答えの導き方は…高校生ではやらないんだけど…」
「は?」
「すごいわねえ、
感心したわ。
これって大学生でも難しいんじゃないかしら?」
な、なんですと?
先生はやたらと感心する。
あー…っとですね、
それ私じゃないんですけど。
でも今更そんなこと言えず、
黙ったまま席に着く。

