え…? な…、 なんで私の名前を? それに私のこと、 ヒロコって呼んでくれたひと、 これまでになかったのに。 びっくりする顔する私を見て彼はくすっと笑う。 う、どき。 この世にこんなカッコいい男子が存在してもいいのかってくらいにステキな笑顔。 「俺、中村 和彦(ナカムラ カズヒコ)。 きっとヒロコと同じクラスになる」 え? どういう意味? ぼんやりしてると彼は私の横をすっと通り部室を出て行った。 「あ…」 私は慌てて部室を出て廊下に彼を探す。 でももうそこには誰も。 変なの…。