え…。 なに? 楽譜読んでるの? まさか…。 でもそれはあまりにも早すぎるっしょ。 真剣な眼差し。 そしてあっという間に、 楽譜をいろいろと入れ替えて私に差し出す。 「たぶん、 これで合ってると思う」 呆然と楽譜と受け取り確かめる。 「……」 ホントだ、 合ってる。 ちゃんと曲別に、 順番になって。 「どうして…? 音楽やってた…とか?」 「ううん、なにも。 それよりヒロコ、 早く帰らないと。 直、暗くなってしまうから」