うーん…。 でも誰かいたような気がしたんだけどなあ。 やっぱり私は気になって、 窓のほうに行って確かめる。 窓から外を確かめてみたり。 でも気配なし。 変なの。 でも確かに…。 おっと、 こんなことしてる場合じゃない。 早くしないともう真っ暗になっちゃう。 私はまた元の場所に戻り、 楽譜を集める。 「――なに、やってんの?」 窓のほうから今度は男のひとの声が聞こえる。