彼女たちは俺とすれ違ったのに気づいたか、
気づいてないのか。
そこまで自分たちの話に夢中になっているようだった。
自分もこんなことにならなかったなら、
彼女たちのように、
毎日笑って過ごせたのだろうか。
自分にはもう二度と彼女たちのような日々を過ごすことは
できないのだろうか。
それより、
今、俺は、ここに、
存在しているのか?
少し不安になって立ち止まり、
自分の手のひらを見る。
ああ、
まだ大丈夫なのか、
そう思った。
道脇では白く小さな花をたくさんつけたコデマリがゆらゆら、
揺れている。
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