――駅のホームに立つ。
平日の昼下がり。
電車が入ってこないホームはとても静かだ。
少し離れたところで赤ん坊をつれた女性が見える。
反対のホームでは年を取った人たちが楽しそうに談笑しているようだ。
「…どこ、行こうか…」
自分でも聞こえるか、
聞こえないような、
それくらいの小さな声でつぶやく。
そして
やってきた電車に乗り、
ぼんやりしている間に、
自分の降りるべき駅も通りすぎる。
流れる景色。
その景色はだんだんと見知らぬものへと変わってゆく。
やがて電車は終点の駅名をアナウンスする。
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