「なんだい?」 「いえ、 …なんでもありません」 自分の人生? 自分の人生などとっくに終わってしまっているんですよ? なのにそんなこと、 よく言えますね? 「さあ、もういいかな? 今日はこれで終わりだよ」 「はい…」 壁に掛かった時計を見る。 15時前。 夕方というにはまだ早く、 昼間というにはまだ頼りない。 現実にいるのか、 非現実的なところにいるのか。 窓から差し込む日差しでそう思う。