でもそういう状態は自分にとって、
とても好都合だった。
すましてる、
とか
いけ好かない
とか
陰口にも似たような、
そんなこと、
言われるのにも慣れてしまった。
当然、
学校ではほとんど口をきくこともない。
家に帰っても両親ともあまりしゃべらなくなり、
自分の声さえ、
忘れてしまいそうなくらいに。
このままの状態で俺は自分の一生を終わらせるのか、
いや、
終わりなんて来るのだろうか。
もう、
このまま。
出来損ないの人間のまま、
永遠に生きていかなければならないのだろうか。
そして――。
そのまま2年の春を迎える。
相変わらず、
空虚な思いを抱いたまま。

