「はじめまして、 中村和彦と言います。 これからよろしくお願いします」 新しい学校、 新しいクラス、 何もかもはじめから。 ここで全部、 やり直すんだ。 そう強く言い聞かせながら挨拶をする。 当然、 知っている人間などひとりもいない。 好奇の目で見られてる気がする。 でも大丈夫だ。 欺いてゆく自信はある。 今までもじゅうぶんに親を欺いて生きてきたのだから。