1週間に一度、
あの研究所に行き、
血液を全部、入れ替える。
そうすることでどうやら身体に栄養分を行き渡らせ、
命を維持しているらしい。
だからそれが食事のかわりのようなものか。
そのせいか、
空腹感はないけれど、
血を見ていると安心した。
よかった、
こんな自分でも赤い血が流れている人間と同じだ、と。
生きているフリをして
人間のフリをして。
誰にもバレないように、
気付かれないように。
そして思いは
ただ生きて両親を安心させることが自分のやることだと、
いつの間にかそう思うようになっていた。

