「和彦はっ? 和彦は大丈夫なんですか?!」 その女性は廊下を歩いていた白衣の男性の腕を掴んで大きな声で聞く。 その男性は真剣な表情でその女性にいろいろと話をし、 そして私のほうを見た。 そしてその女性はこちらを見て、 私たちは目が合う。 私は…椅子から立ち上がる。 互いに会釈する。 ゆっくりと彼女は私の方へとやってくる。 それから、 どちらともなく…、 ふたり、待ち合いの長椅子に腰掛ける。