「ちょっと…! ねえ、中村くんっ! どうしたの!?大丈夫? 帰れる? 私、送って行こうか?」 私は必死になって声をかける。 「いや、いい。 …それより救急車…呼んでほしい…。 そらから…ここに搬送するように言って… くれないか?」 途切れ途切れに言い、 カバンから封筒を取り出す。 渡された封筒には少し遠い街にある、 大学病院に付属している難しそうな研究機関の名前が記されていた。 そして… …彼はゆっくりと意識を手放した。