楽しかったミーティングもアッという間に終わってしまった。 こういう楽しいのは本当に時間がたつのが早い。 難しい話し合いだと長く感じて仕方ないんだけどね。 「お疲れさまでしたー」 「お疲れー」 「またねー」 「うん、また明日」 みんなそれぞれ挨拶しながら部室を出る。 窓からは夕陽が差し込む。 やわらかい茜色。 振り向くと影が長い。 あー…秋だなあ。 「鍵、誰か閉めて職員室に持ってってくれないかな? 今日、6時半までに帰らないと。 塾あるからー」 最後の椅子を片付けながら由美子が言う。