「えっと、ね。
それは、その、そんな深い意味はなくて…。
ほら、中村くんって勉強もできるし、
体育だって…」
「ありがとう」
私の言葉を遮り、
彼は静かに答える。
「あ…うん」
うつむき答える私。
――そして少しの沈黙。
うー、やだ、
なんかドキドキしてきた。
えっと、こういう場合、
何か話したほうがいいよね。
なにか、なにか。
「そうだ!中村くん、
それよりわからないことってさっき、
言ってたけど…。
ここに来て結局わかった?」
私の言葉に中村くんは苦笑して首を左右に振る。
あ、そっか。
わからなかったのか…。

