「中村くん…?
どうしてここにいるの?」
中村くんと私、
木の近くにあるベンチに腰掛ける。
なんか、
会えるって思ってなかったから、
ちょっと嬉しかったりして。
「うん…、
ここに来ればわかるかな
って思ったから。
それから…。
ヒロコが来るって思ったから」
「わかるってなにが?
ねぇ、それから、
どうして私が来るってわかったの?
中村くんって、
でもすごいよねっ?
いつも私の考えがお見通しって感じで。
あ、…でもあれか!
私が単純でわかりやすいってのもあるか…」
息つく間もなく、
驚きながら、
笑いながら、
一気に話す私に彼はくすくすと笑う。
でも、表情はすぐに暗くなる。

