「そーんなこと言っても
いいんですかねー?」
今度は違う声。
由美子だ。
「由美子!」
由美子と入れ替わりで、
中村くんは自分の席へと向かう。
「……ケーコ、ありがとう。
佐々木先輩から全部、聞いた」
そして席に着いた中村くんの方に視線を向けて、
「中村くんにも…」
そう言って笑った。
私は思ってること、
全部、由美子に伝えたくて必死になって喋り始める。
「…ねえ、どうして話してくれなかったの?
私ってそんな頼りにならない?
まあ、そりゃ、由美子のほうがずっと
しっかりしてるけど…」
でもだんだん私の声が小さくなる。
違う。
でもちゃんと由美子に言っておかなくちゃ!
「でも!
ちゃんと頼ってよ!
友だちなんだから、
だから遠慮なんかいらないんだから!」

