そして昼休みも終わり近く。
私は、いつまでも名残惜しそうに私の膝を見つめる中村くんを、
無理やり納得させて引きずるようにして、
教室に帰る。
「血を見てたら…、
生きてるんだなって思えるんだ。
なんていうのか、
食事でも得られない満腹感のような…」
「?…」
「特に…、
今日思ったけどヒロコの血が一番いいかな」
そう言ってにこり、
と笑う。
彼の言葉にやっぱり私の頭の中は「?」でいっぱいになり、
眉間にシワがよってしまう。
「ああ、だから吸血鬼じゃないから。
クセみたいなものだから」
いや、それ、こないだも聞いたけど。
…にしてもなんか…
私、膝込みで惜しまれてるのか?
いや、膝じゃなくて「血」!
私って中村くんにとってどういう存在なんだろ。

