「ねえ、由美子、 こういうのってさあ…」 そこまで言いかけた時、 ふたりの間にトン、 とトレイが置かれる。 しなやかな指と。 たくましい腕がシャツを通してわかる。 視線を上に向けると、 中村くん…。 「お待たせ」 そう言って中村くんは私の横に座る。 「さ、食べようか!」 私は由美子にさっきの話を中村くんにしてほしくなくて、 声のトーンを変えて話す。 由美子に中村くんと私の関係ってどう思うか聞いたって。 当事者にわからないこと、 由美子にわかるわけないよね。