「いいなあ。 仲良しさんでいいなあ」 「そ、そんなんじゃないって! 別になんにもないし」 「そう?」 「うん、そうそう」 私は照れを隠して必死で頷く。 そして由美子はゆっくりと私の隣に並ぶ。 「ケーコが…羨ましいな。 何があっても離れちゃダメだよ? しっかり捕まえとくんだよ!」 「そんなあ、 だから中村くんとはなんにもないんだから!」 そう答えながら由美子を見ると。 なぜだろう、 まつげを伏せて少しうつむき加減のせいか、 なんとなく、 寂し気に見えた。