どきどきどき…。
彼の長い手足、
肩からかけてるカバンが小さく見える。
頭から足の先までじっと見る。
いち、にい、さん、しい…。
八頭身?
いやいや九頭身?
なんかすごくない?
そのままでいいとか、
そんなこと言ったって…。
でも頑張って私も少しは食欲抑えたら、
彼みたいにすらっとなれるかな。
中村くんにふさわしい女の子になれるかな。
両手にお菓子を抱えたまま彼にぼんやり見惚れる。
これって考えてることと、
やってることが真逆じゃん。
「決まった?
行くか?」
中村くんはぱたんと読んでいた雑誌を閉じ、
棚に戻す。
「えっ!うんっ!
決まった!行く!」

