俺は、胡乃葉が 朝と放課後 必ず図書館のきまった場所に いることを 1年の4月から気づいていた。 そのときから なんとなく不思議な雰囲気は 感じていたんだ。 真っ黒なストレートの髪。 長いまつげに、真っ黒な瞳。 ぷっくりとしたピンクの唇。 はじめて見たときは、 男として、その姿に見惚れた。 廊下ですれ違う時。 立ち方、歩きかたも しゃんとしていて 歩くたびに鈴がなるような …まるで黒猫だと思った。