我ながら5歳児にでもなった気分だ。 まさか隣に座っていた人がサンタさんの格好をしているのを見て、本物かと思ってしまったなんて。 「そ、俺サンタさん」 「あ、はい」 現実に引き戻される。 本物なはずないじゃん。 いつまで私は期待してるんだろう。 彼だって来ないのに―――――――。