真央は、昔そんな気の強いような奴じゃなかった。


運動系な私と朱雀と一緒にいたにも関わらず、
唯一運動が苦手でずっと本を読んでるような奴だった。


転んだりするとすぐ泣いて。

いじめられるとすぐ泣いて。


鼻水まみれになるから『鼻たれ眼鏡』。


それほど、弱い奴だった。



「人って変わるんだな……。私は真央がそんなこと聞いてくるような、馬鹿だとは思わなかった。むしろ、私たちの中じゃ一番頭が良かったはず。

そんなこと聞くかな」


ほっんと。馬鹿らしい。


「私が脅されて誰かと付き合うなんて、あり得ない。そんなことも忘れたの?ササの事ホントに好きだし。好きだから付き合ってる。


ササ、資料運んでとっとと帰ろ」


なぜか呆然としてるササを引っ張って資料室をでた。




行先は第2資料室(笑)