「もうっ、馬鹿ササ!!!」 不意打ちに思わず真っ赤になってしまう。 ちょっと頬を膨らませて睨むと。 「ん?何、もう一回?」 「い、いってねぇーもん!!」 と私は反抗しているのに。 ササはだんだんと顔を近づけてくる。 こ、このやろーっ! 私が拳骨を落とそうと手を振り上げると―― ≪ピピピピピピピピピピピ≫ 一定の音程で、一定のリズムの着信音。 多分ササのだろう。