お嬢様になりました。

な、な、な、何ッッ!?


ここまでどぎつく睨まれるのは初めてな気がする……。


体が上手く動かないせいか、目がキョロキョロと動いてしまう。


人間動揺すると目が揺れ動くって本当だったんだ。


いや、これは揺れ動いてるレベルじゃないな。


完璧おかしな人になってる。



「チッ……」

「うへ……っ!?」



海堂に手首を乱暴に掴まれ、つまづいてしまった。


でも御構い無しに歩く海堂は、転ぶ暇すら与えてくれなかった。



「ねぇ!! 痛いんだけどッッ!!」

「煩い、黙れ」



はい!?


何その態度ー!!


いくらなんでも酷くない?



「今すぐ全員消えろッッ!!」



外に出て早々、庭の噴水の周りやベンチに座って談笑していた人たちを追い払う海堂。


みんな青ざめた顔になり、慌ててホールの中へと掛けて行った。


出たよ……ボンボン暴君……。



「うわっ!?」



乱暴に手を離され、慣れないヒールのせいで危うく大コケするところだった。



「何すんの!? マジ信じらんない!!」

「あ? 信じられねぇのは俺の方だ。 お前何してんだよ」

「踊っただけじゃん!! ダンスパーティーなんだから、別におかしくもなんともないでしょっ!!」