《俺様的》彼女の手なずけ方

「愛してる」



顎をすくわれ、自然と目を閉じる。



温かいキスが、降り注ぐ。



これからまた、試練があるかもしれない。



それでもまた、あたしたちは立ち向かっていくしかないんだ。



ふたりの絆があれば、どんなことが起きてもきっと大丈夫だよね。



「さあ、準備は整ってる。書類を提出したら、近くの最高級のホテルで結婚披露宴をするぞ」




「えっ…なに!?」




「今日は、そのために帰国したんだ。知らなかっただろ」



ウソ…。



え、知らないよ!!




「セナもヘソ曲げて雲隠れするとか、あいつもまだまだ子供だな」




「まさか、それで蔵にこもってたの?」



「俺の嫁に手ぇ出すなって、散々釘をさしておいた。昔はあの蔵がお仕置き部屋でさ。反省するとき、自ら籠るんだよ。ガキだよな」



なっ…なんでぇ!?



必死に捜しに行ったのに。



ウソがお上手で!



一番のウソつきは、ナルだよね。