《俺様的》彼女の手なずけ方

「今までもやってこれたから。あとほんの数年だろ、同じことだ」



そんな…。



せっかく会えたのに…。



思うのに口に出すこともできない。



「例えセナがお前を好きだとしても、俺はあいつに負ける気がしない。次に会うときは、今よりもっとお前を虜にしてやるよ」



自信満々で言うところ…全然変わってない。



ナルは優しいから、あたしが頑張れるように背中を押してくれてるんだよね。



「そんなこと言って、心配なくせに」



本当は、もっと違う言い方があるのかもしれない。



だけど、あたしとナルはずっとこうだから。



「まあな。心配だけど、お前が俺を裏切れないように既成事実を作ってやる」



「どういうこと?」



「こういうことだ」



ナルがあたしの手を握ったかと思うと、なにか冷たいモノが滑り込んできた。