《俺様的》彼女の手なずけ方

「篠原さん、セナから連絡はない?」



焦り気味の声から、非常事態だと悟る。



莫大な資産を持つ一族に生まれ、苦労を知らないセナくんは、過去に何度か誘拐された事実がある。



まさか、今回も?



ううん、もう高校生だよ。



さすがに、ないよねぇ?



そう思っても、やっぱり心配になる。



「思いあたるところを、捜してみます」



電話を切り、急いで図書館を出た。