《俺様的》彼女の手なずけ方

「そうか、だったら今すぐどこかに停めろ」



「時間ないんでしょ?」



「そうだったな…まあ、あれだ。夜は一緒に過ごせるから、それまで待って欲しい」



「うん、わかってる」



ナルには、ナルのすべきことがあるよね。



せっかく会えたのにゆっくり話せないのは、残念だけど仕方がない。



「不満そうだな」



笑ってるのにね、見破られちゃったみたい。



「ずっと…会いたかった。会いたかったよ…」



いつも気を張っていたからか、ナルを目の前にして涙腺が一気に崩壊した。



「成長だな、お前が俺に涙を見せるなんて」



「そんなの成長って言わないよ」



「俺もずっと葵のことだけを考えて、過ごしてきた。やっと…迎えに来られた。これからは、ずっと一緒だ」



誰の視線を気にすることもなく、自然と唇を重ねる。




甘くて切ないキスは、新しい始まりの合図。



これから、また…色んな試練が待っているかもしれない。



それでも、ナルと一緒なら全て乗り越えていけそう。