《俺様的》彼女の手なずけ方

「うんうんカッコいいよ~」




「心、こもってねぇな」




あ、わかった?




「ていうかね。あんた口の聞き方慎みなさいよ?あたしの方が年上。わかってる?」




もう下手に出てもダメってわかったから、いつものあたしでいこう。




「見たらわかんじゃん、このババア」




なっにー!




「学園長?このクソガキ…いえいえ、お坊ちゃまは…少々荒療治が必要かと思われますが…」




怒りをおさえつつ、困り果てた顔を学園長へと向ける。




学園長も頭を抱えていた。




「ハァー…やっぱり篠原さんの手にも負えないよな。わしらも困り果てていて…。一族で甘やかし過ぎてしまったなぁ」




ホントだよ、2度も過ちを繰り返すなんて。




「俺、そろそろ帰る。ゲームの時間だしな」




男の子は勝手に学長室を出て行ってしまった。




「あの通り、マイペースでな」




どっかの誰かと、そっくりだ。