《俺様的》彼女の手なずけ方

「なんとか、よろしく頼むよ…」




学園長が頭を下げるなんて、そこまで頭を抱えているなら…面倒みるしかないよね。




「わかりました。ナルよりかわいいし、なんとか頑張ります」




かわいいなんて、ひとっつも思わないけどここは愛嬌。




にこっと笑いかけると、男の子にチッと舌打ちされた。




うわ~、ホントにタチ悪い。




「かわいいってなんだよ。男を誉めるときは、カッコいいだろ?」




生意気に、そんなこと言ってるし。




あたしだって負けない。




顔を覗きこみ、頭をよしよしする。




「そういうこと、気にするんだー。ますますかわいいね」




「ばっ…バカじゃねーの?」




おっ、赤くなってる。




やっぱり、微妙な年齢だね~。




かわいいって、嫌なんだ?




「かわいい~」




こうなったら、いじめてやる。




「2度と言うなよ!!俺は、カッコいいし!!クラスの女子からそう言われてる」




クラスの女子…規模小さっ。




さすがは小学生だわ。