「お断りします!!」



「そうもいかんのだよ。約束…覚えているだろう?ナルとキミとのこと」



そこで、この条件なの!?



もう残りの日数の方が少ないっていうのに。



「高等部の学園長が言うには、篠原さんには教職免許を取ってもらい今後このセレブ学園の教員として、学園長の片腕となってもらいたいようだ。まずは、手始めに…と言っていたが」



「ええっ!?聞いてません、あたしなにも。本当にっ」



唐突過ぎる!



え、なんなの?



単位は、たくさんとらないといけないものがあって、なんとかとれてはいるけど。



まさか、そんな目論見が!?



「学園長に、かくっ…確認して、きます…」



部屋を出て行こうとすると、男の子が立ち上がった。



「担当者不在ってことか。じゃ、俺はこれで」



あたしが逃げたら、この子も逃げる!?



「待って。わかった…とりあえず、話を聞こうかな。僕…いや、キミが学校で真面目にできない理由を」



「はぁっ?いつ見たんだよ」



うっわ、思いっきりバカにされてるよね。



「今、あなたの叔父さん…学園長が言っていたよね。素行が悪いって」



「ああ、ソコーね。走行…学校の廊下で自転車乗り回したことか?」



どうやら、態度だけじゃなく…頭も相当悪いらしい。



これの、面倒みるの?



頭痛いよ…。