《俺様的》彼女の手なずけ方

ひいいぃっ!



なに…あれ!



こんなセレブの集まる学園にも、ヤンキーはいるわけ!?









あたしが住んでた田舎町にも、



ヤンキーはいたけど…



こうやって、目の当たりにするのは…初めて。



「謝れっつってんだろ?」



さっき扉を蹴った赤い髪の男の子が、しゃがんでいる子の頭を掴む。



「すみません…でした…」



恐怖に震える男の子は、目をつぶり、涙を流していた…。



「なんなの、あれ…。なにがあったか知らないけど、あんなに謝ってるのに…」



あたしがボソッと呟くと、



サギくんは唇に指をあて、シーッと小さく呟いた。