それから数日後…噂で、明日ナルの婚約パーティが行われることを聞いた。



有名なホテルのバンケットで、盛大に時期社長のお披露目をすると共にお相手の紹介をする。



もちろんお相手も、雑種のあたしとは違う、どこへ出しても恥ずかしくない血統書付きのどこぞの令嬢だっていう。


やっぱりスケールが違うよね…。



想像もできない世界で、ナルは生きている。



あたしは…あたしの道を、生きる。



今日もいつものように学校へ登校すると、天音ちゃんが寄ってきてコソコソ話を始めた。



「葵ちゃん…心して聞いて下さい」



「どうしたの~?そんな、改まって」



天音ちゃんの発言にはいつも驚かされるけど今度はなんだろう。