《俺様的》彼女の手なずけ方

「同じですね!」



いや……ちょっと、違うかも。




だけど似てるって言えば、似てる!?



あたしたちのやり取りを見て、サギくんがお腹を抱えて笑ってる。




「葵ちゃん…もっと他の説明の仕方ないの?踊らない方って言えばいいのに。跳んだり跳ねたりって、紛らわしいよ。

天然と天然の会話って、繋がってるようでつながってないんだ?おもしろい……」




「ちょっ……あたしは、天然じゃないけど!?」




「わたくしも違います」




「いやいや……」









あたしと天音ちゃんがサギくんに詰め寄り、



3人でキャーキャー騒ぎながら廊下を歩いていると、偶然誰かにぶつかった。