色がついたバケツの中にボールを投げて、制限時間内にたくさん入れた人が勝ちっていうゲーム。



「こういうの、得意なんだよね~!」



「残念だったな、俺も得意だ」



得意気に言うナルに、闘争心が煽られる。









「あたしだって負けない~!」



言い返すあたしを見て、ナルが意味あり気に笑った。



「負ける気がしないなら、もっとすごいモノを賭けようぜ」



「のぞむところよ!」



「俺が勝ったら、今日の夜はお前を帰さない」



「わかったわよ!それなら、あたしの条件は……えっ、帰さない……?」



ナルの言う意味がわからず、思わず聞きかえす。



帰さないって……それって……。