《俺様的》彼女の手なずけ方

こんなはずじゃ……。



「やっぱり、あっちのに乗ろう」



ナルに腕を引かれ、普通のコースターに連れていかれた。




「そうだね…」



ふたりでコースターに乗って、キャーキャーはしゃぐ。



「もう1回乗ろうぜ」



「いいけどー、あたしにしがみつかないでよ!?」



「わかってる」



そう言っていたのに、一番高いところから落ちるとき、



ナルは、レバーを握っているあたしの手を上から握っていた。



その手にはギュッと力がこめられ、



となりからは悲鳴にも似た叫び声が聞こえていた。



怖いなら、怖いって言えばいいのに。



ホント、意地っ張りなんだね。