《俺様的》彼女の手なずけ方

「それが…ナルの生きる道なら、仕方ないよね」



これでもかってぐらい冷たい言葉を浴びせてしまう。



きっと、ナルはこんな言葉を求めていないはず。



「そうだな。それでも、手を伸ばしたくなる。お前を欲しくなる……」



見つめられて、頬にそっとナルの手が触れた。



「やめてよ……」



「今日１日だけ、俺の彼女になってくれよ」



「え……」



「もう、答えは見えたから。あと１週間って、お前を引きとめたけど……待ってもムリそうだしな。

それならもう、今日俺に思い出をくれたら…素直に引き下がる」



「そんなこと言われても……」



彼女になるって、どうやって？



恋人らしく振るまうってことなの？








「断る権利なんて、お前にはないから」



「なっ……」



「おい、学校に行くのはやめだ。今から遊園地に行くぞ」



「は……はいっ!?」