《俺様的》彼女の手なずけ方

「お前ってホントニブい」



「ほっといてよ!」



ナルに言われたくないんだけど。



そう思いながら、顔を背ける。



そのうち先輩が両腕にブランドバッグを引っ提げて戻ってきた。



「まずはこのぐらいで。次のお店に行きましょう」



先輩、どんだけ買うんですか!



まだ買うの?



これが理想のデートだなんて、冗談キツい。










「持ってやろうか?」



ナルが先輩の肩から大きな紙袋を取り上げる。




「嬉しい!今のはポイントupよ」



「なるほどな」



「女の子は重い物を持つのが苦手なの」



先輩はクスクスと笑っているけど、



あたしには無縁の話だよ。



力ある方だし、重い荷物を持っても全然平気。