天音ちゃんととなりの席になれてよかった。




授業中も、まだ学用品が全て揃っていないあたしに教科書を見せてくれたり、




慣れない授業にボーッとしていて、ページを見失っても、横からすぐに教えてくれる。




美人で親切で、こんなに優しい天音ちゃんなのに、




どうしてクラスで浮いてるんだろう。




E組のみんなの方がどうかしちゃってるんじゃないの?




あたしはそう思いながら、クラスを見回す。











お昼休みになり、みんなが机を固めて輪になり始める。




天音ちゃんはあたしに机をくっつけてきた。




「ご一緒させていただいて、よろしいですか?」




「えっ、そんなのあたしこそ!一緒に食べる人がいなくて、どうしようかって思ってたんだよね」