――ガチャン。



連れてこられたのは、いつもの特別室。



そしてすぐにカギを閉められてしまった。



「ちょっと、ナル!?」



「お前はここにいろよ」



そう言って、部屋を出ていこうとする。



「そう言われても。次の授業が始まっちゃう」



「そんなのサボれよ。お前だって、今はクラスに戻りにくいだろ?」



そうだけど……。








それにしても、ナルってば。



昨日はもうあたしとは関わらないような言い方をしていたし、朝だって目も合わせてくれなかったのに、



優しくしてくれるんだね。



ちょっとだけ胸がキュンとした。