見てるだけで、なんだかイライラしてきた。



女子はナルに群がり、天音ちゃんもナルに近づいていった。




「ナル様っ、わたくしはどうですか?」



天音ちゃんが頬を紅潮させ、ナルに聞いている。




「好きな顔だな。今度特別室に来いよ、相手してやるから」



「きゃあぁっ」



天音ちゃん、完全にのぼせ上ってます。



そこで、あたしの限界が来てしまった。









「ちょっと、ナル!!コッチに来て!!」



あたしはナルを教室から連れだし、廊下の一番端まで連れてくる。



「おい、乱暴だな。お前も言って欲しかった?」



ニヤニヤ笑ってるけど、あたしが言いたいのはそんなことじゃないっ!



「ナル!!なんであんなこと言うの!?みんなが勘違いするよ」



「勘違い?」



当のナルは、事の重大さを理解していないのかキョトンとしている。