遠くに橋がかかっていて、イルミネーションがキレイ。



雲のない夜空に、星屑がキラめいている。



こんなロマンチックなシチュエーションに、



ナルとふたりっきりなんだよね。









他のお客さんもいるから厳密にはふたりっきりではないんだけど、



すぐ近くに人がいないからか、



周りが暗いせいもあって、そういう錯覚を起こす。



夏を感じさせる温かい空気が心地良い。



ボーッと海を眺めていたら、



ナルがポツリと呟いた。



「俺のこと、嫌いか?」