《俺様的》彼女の手なずけ方

体育倉庫までやってくると、ちょうど扉が閉まるところだった。



「待って!!」



あたしは無理やり中に押しいり、京子さんの前に立った。




「あたしのせいで……こんな…ゴメンね」



あたしが謝ると、京子さんは首を傾げている。



「あんたが謝ることじゃないでしょ。自業自得よ」



「そんなことない!ナルには、あたしから言うから…一緒に教室に戻ろう。ねっ?」



動こうとしない京子さんの手を引っ張るけど、首を振っている。



「いいの。あたしはここにいるから」



「そんな……」



「人のことばっかり心配してないで、自分の心配したら?この学園の生徒は、そういう生徒ばかりだから。

だから、あんたみたいなのが浮くのよ」



「別に浮いたっていい。あたしは京子さんと一緒にクラスに戻るよ。いい?一緒に行こう」