「それより、肩揉めよ」



「はぁ!?なんであたしが…」



「イジメの一件、誰が解決したのかな~」



むっ……ムカつく。



京子さんがF組に入ってから、あたしの身の周りではなにも起こらなくなった。



だからって、だからって…。



「揉ませていただきます」



まぁ、たまにはいいかな。








ナルの肩を揉んでいると、気持ちよくなったのかそのまま眠ってしまった。



その寝顔は、普段のナルとは比べ物にならないぐらい穏やか。



自分の指を見つめ、ナルのさっきの行為を思い出す。



信じられない、どうしてあんなこと……。



恥ずかしくなって、顔を手で覆った。