「やめ……て」



指先から、全身にゾクゾクと電気が流れるような感覚に襲われる。




手をひっこめようとするも、ナルはあたしを見つめたまま唇を離さない。




「コラーっ!!離せっ」




反対の手でナルの頭を叩こうとするけど、挑発的な顔で逆にあたしの頭を押さえこまれた。




指を離してくれたものの、心臓のバクバクが止まらない。









「このぐらいで感じるんだな」



「ばっ……バカ!!感じてないしっ!!あたしは怒ってるのっ!!」



なっ、なにを言うかと思えば!



ホント、信じらんない。



ナルは楽しそうにソファに身を沈める。



「また食わせろよ?」



「指食べるとか、最低っ!!」



「弁当のことだろ。なんだよ、また舐めてやろうか?」



「なっ……結構ですっ!!」