「お前を困らせて、痛めつけて、その苦しそうな顔を見て楽しんでいいのは、俺だけだ」



「……はい?」



「お前は俺のペットだろ?他のヤツにイジられるとか、絶対に許さねぇ」



「……愛情のかけ方を間違ってますけど?しかも、あたしはペットじゃなーいっ!」



「俺からしたら、好きな女はペット同然。どう扱おうと、俺の勝手だ」



「壊れてる……」



「なんだと?」



ナルがあたしの顔を腕でロックして、唇を近づけてきたから、



あたしは慌てて訂正した。









「わーっ、あたしはナル様のペットです!はい!間違いありません!!」




それを見て、周りの生徒たちが驚いている。




「篠原さんって、プリンセスじゃなかったの?あぁ……なるほど、山猿だもんね。ペットだったんだぁ。それなら納得」



そんなところで納得しないでー!




しかも、猿がペットってどういうことよ。




どうせなら、子犬とか子猫とかっ!