今度は左右をしっかり確認して、信号を渡った。



とにかく、家まで安心できないよね。



あたしは全速力で家まで走る。



マンションにたどり着くと、オートロックの自動扉の前にたつ。



ふうっ…ここまで無事だった。



家に入り、ソファにもたれる。



はあぁ…。



さすがに家の中までは仕掛けてこないよね。









――ピンポーン。



誰かな。



インターホンのボタンを押すと、宅配のおじさんだった。



「はーい」



ロックを開け、玄関口まで持って来てもらった。



もしかしたら、お母さんからの荷物かな?



時差があって、お母さんに電話できてないんだよね。



話してないけど、突然送ってくれたのかな。



差出人を見ると、ナルからだった。



なっ……。



アイツったら、なにを送りつけてきたんだか。