同時に、頬が熱くなるのがわかった。



おてんばなあたしが、



こんな風に、女の子扱いされたのは初めて。



これも全て、今の格好のせいだ……。



あたしはそう思うことにした。









「さあ、行こうか」



ナルにエスコートされ、ダンスホールへと向かう。



ちょっと待った。



「あたし、ダンスなんて踊れないよ!?」



「まさか俺が踊ると思うか?他のヤツらに見せつけてやるだけだ。俺の女がどれだけ魅力的かってことをな……」



――ドキッ。



『俺の女』だなんて、あたしあんたの所有物じゃないし!



いつもなら言い返しているところ。



だけど、あたしの顔はますます赤くなるばかりで。